機器紹介
外科用内視鏡システム(ファイバースコープ)
耳鼻咽喉科・頭頸部外科の診断には内視鏡による詳細な診察が重要です。当院では手術でも用いられる外科用内視鏡システム(ファイバースコープ)を導入し診療しています。
コーンビームCT
近年増加傾向にある好酸球性副鼻腔炎というアレルギー的要因が関与している難病指定の副鼻腔炎があります。当院は好酸球性副鼻腔炎に対しても診断や手術を含めた治療を積極的に行っていますが、好酸球性副鼻腔炎の診断にはCTによる副鼻腔の評価が必須です。また、他の耳鼻咽喉科疾患も骨との関係を評価することが多いためCTは非常に有用です。
当院は耳鼻咽喉科用コーンビームCTを導入しています。高解像度であり、一般的な医科用CT比べて被曝線量が少ない・金属アーチファクトが少ないなどの利点があります。
コブレーター
アレルギー性鼻炎に対する外来手術で下鼻甲介(鼻の大きな粘膜の出っ張り)の粘膜または粘膜下を焼灼することで鼻の粘膜を縮小させ、また、アレルギーが起こりにくい粘膜に変化させる方法があります。主に鼻の通りをよくすることを目的としますが、くしゃみ、鼻漏にも効果があり、コブレーション(電気凝固)、炭酸ガスレーザーやアルゴンプラズマレーザーなどで行います。
レーザーは数回施行することが一般的ですが、コブレーションは1回でレーザーとほぼ同等の効果があるとされ、レーザーと違い粘膜下を焼灼するため術後の痂皮(かさぶた)の付着は少ないです。費用は両側施行し3割負担で約6000円です(他詳細はアレルギー性鼻炎の診断と治療をご覧ください)。
当院ではコブレーターによるコブレーションを施行しています。
*余談ですが、コブレーターは手術機器として様々な場面で用いられており、最近では鼻副鼻腔腫瘍や頭蓋底腫瘍の内視鏡下手術でも使用されておりますが、出血のコントロールをしつつ安全に病変の切除が行うことができ、個人的に非常に良い印象があります。
ドロップスクリーン
アレルギー性鼻炎の治療ではアレルギーを引き起こす原因(アレルゲン)を知ることは有用です。
ドロップスクリーンは指先などから採取するわずかな血液(お子様でもほぼ痛みなく採取可能です)で41項目のアレルギースクリーニング検査が可能です(30分で検査結果がでます)。
保険適用検査で費用は3割負担の方で約5000円です。